トヨタ ハリアー
静岡市自動車業者E様
2代目にモデルチェンジされてから約10年。
高級クロスオーバーSUVというジャンルを築いたモデルも今年の7月に販売が終了し3代目へのモデルチェンジが予定されておりますが、これだけ長い期間、継続販売出来たというのは高い人気を集めていた証拠ですね。
今回はトヨタ・ハリアーのご入庫・コーティング施工をご用命を頂きました。
こちらのお車はいつもお世話になっております業者様からご依頼を頂き、
中古で仕入れ、車検整備ののち、納車前の最終仕上げにコーティングを、という形で当店にご入庫となったのですが
傷やシミの影響を受けやすいソリッドブラックな上、今までのお手入れが悪かったのか
入庫時は私も「じぇじぇじぇ!!」と話題の連続テレビ小説の名ゼリフを叫んでしまいそうな程、重度の痛み具合が見られておりました。
運転席側はフロントドアからクォーター部まで再塗装をされていたようで、その際の磨き跡がギッシリ。
助手席側は洗車機による物なのか・・・筋のように引きずった跡が・・・。
さらにルーフに至っては洗車傷とシミで塗装が白く見えるような状態。
と、全体的にビッシリと洗車傷が入ってしまっており、クリア層が焼けてしまっている部分も見られたため下地処理は慎重に進めていく必要がございました。
ボディカラーの中でも黒系。そしてその黒の中でもソリッドと呼ばれるメタリックやパールを含まない純なブラックカラーは磨くのが難しいと言われております。
傷を確認できる照明設備は当然必要ですし、磨く技術も備えてなければ新車のコーティング施工時ですら仕上がり具合に納得できなくても「この色は仕方ないです」なんていわれてしまう事もある位です。
そして今回のケースですが、塗装の痛みが重度な事もあり塗装の膜厚を確認しつつ可能な範囲を見極め、しっかりと磨き上げていきました。
傷やシミの除去を目的にやみ雲に磨き過ぎてしまえば、塗装の厚みがなくなってしまい、数年後には白く塗装が褪せてきてしまう事もありますので常にトータルバランスを考慮した施工を心掛けております。
下地処理後は白く見えていたボディに黒味が増し、印象がガラっと変わりました。
完全除去が難しい個所も多くございましたが、屋外で最終確認した際にはほとんど目立たないレベルに至り何よりです。
ソリッドは綺麗に仕上げれば、その鏡面さに誰もが虜となってしまう輝きを放ちます。
その反面お手入れが難しいカラーとも言えますが、
新しいオーナー様には綺麗に蘇った姿で長く大事にお乗り頂ければと思います。
この度はご用命頂きまして、誠にありがとうございました。
- 施工時期:
- 2013年8月
- 施工内容:
- リボルト